色々あぶない中年刑事の事件簿

#04 街はずれの幸福


- あら、おはよう。どこかお出かけ?

- ああ、ちょっと散歩にな。 夕方にはもどるさ。

私が見知らぬ部屋で目を覚まして ひと月。
あの夜のことは正直よく覚えていない。

それどころか自分の名前や職業も覚えていないのだ。
なにか大事なことを忘れているような気がしてならないのだが無理に思い出そうとしても頭が痛くなるばかりだ。

どうやら私はいわゆる記憶喪失というものになったらしい。





私は竹屋で朝定の ソーセージエッグ定食をいただきつつ考えをまとめようとした。
ちなみに えらべる小鉢 はもちろん豚皿だ。朝から納豆を食べている場合ではない。

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「やっぱり朝はこれが最高だよね。
朝からボリュームが多すぎる気もしないでもないけど慣れれば全然平気さ♪」





記憶をなくしてからの私は飲み屋のママの部屋に厄介になっていた。
夜は店の手伝いと 役に立たない用心棒 として働かせてもらっている。

今日は何か自分の記憶の手がかりが得られるのではないかと街にでてみたのだ。





すこし歩いた私は小腹が空いたので昼には早いが くるみやラーメン に突入した。
この店は同じ系列のチェーン店のなかでも珍しくいまだに ラーメン注文の方には半ライス&餃子無料 のサービスを行っているのだった。
私は味噌チャーシューに餃子&半ライスを注文した。

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「たまに食べる くるみや の味噌ラーメンって本当に美味しいね~。
以前は味噌ラーメンにスライスチーズをのせるのにハマって店員に隠れてスライスチーズを持ち込んだりしたっけか。」



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一日の活力を生みだすランチタイム。
私は繁華街にある中華料理店にて ピリ辛チャンポン定食 を注文した。

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「この店は都内でも有数のオシャレ繁華街の中で昔ながらの店舗で頑張っててすごいなあ。
値段も味も良心的だしサラリーマンでいっぱいなのもうなずけるよね。」





あてもなく歩いても手がかりになるようなものが すぐに発見できるはずもなく地元に戻った私は休憩するため新しい駅ビル内に移転したという 浜風なるラーメン屋に突入をこころみる。

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「なんか この店カンジワル!!
客に対してまともな声掛けもしないうえにバイトの女の子ときたら (ふてくされながら明後日を見つつ丼を突き出す)という荒業まで炸裂させちゃって。(怒)
もちろん二度と来ないけど ひとこと文句言ったろ。」





せっかくのおやつタイムに気分を害した私は口直しに リンガーバットに突入する。
チャーハンセットをオーダー。当然、麺は二倍増しだ。

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「リンガーって以前は安くて良心的だったけど相次ぐ値上げで利用回数も激減したよね。
麺2倍くらいが適正価格なんじゃないかな。
これならお腹いっぱいになるし大満足だよね。」



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すでに日は傾き、路上は家路を急ぐ人々であふれている。
私はママの店に出勤することにした。


平日ということもあり、客の数は少ないが常連たちの顔がみえる。
私は常連や従業員の女の子ともすっかり顔なじみになっていた。


店内には型落ちのレーザーカラオケの奏でる歌が楽しそうに響いている。
私はカウンターの中の小さなキッチンで おつまみを調理しながら、それに耳を傾けていた。

- こんな穏やかな日々が続くのも悪くないもんだな。
- 店が終わったらママと二人でラーメンでも食いに行くかな。

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つづく



*この物語はフィクションであり登場する人物や店舗等は実在しません。
関係ないです。はい。

この記事へのコメント

腿上
2010年08月15日 14:05
職業も忘れちゃって、この刑事はいつ事件を解決するのだろうか?。まあ、難事件も特に起きてないから問題無いといえばないかも。
ゆういち
2010年08月15日 15:08
あなたの身近でも、すでに事件は始まっているのかも知れませんよ。

なんちゃって(^_^;)
轍のA
2010年08月15日 17:38
m(_ _)m初カキコです、おやつ食べまくりですね、 こんな大人になりたい(^_^;)
ゆういち
2010年08月15日 18:07
轍のA様、コメントありがとうございます。

こんな刑事に憧れますが現実な人がこんなにおやつを食べてたらすぐに健康診断引っかかりますよ。きっと 。。(^_^;)

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